<ヤマト運輸>メール便、10月から実質値下げ

 ヤマト運輸は23日、企業が消費者や顧客にダイレクトメール(DM)や通販カタログなどを送るために利用するメール便の料金を10月1日から実質的に値下げすると発表した。料金を決める基準を現在の重量から、大きさと厚さに変えるとともに、最も高い料金を現行の310円から240円に引き下げる。大半は1冊当たり160円以下になる見通しで、日本郵政公社冊子小包の最低料金180円を下回る。郵政公社との価格差をアピールし、取扱数を増やす狙いがある。
 新料金は4段階に分ける。A4判で厚さ1センチまでが80円で最も安く、B4判で2センチ以下が240円で最も高い。ただ、最大重量は1キロ以内と定めた。現在の料金は、重さに応じて80円から310円まである。
 現在、メール便は原則、翌日配達している。コスト削減のために仕分け拠点を減らすことで、配達には数日間かかるようになるが、同社は企業のニーズは低価格にあると判断した。
 ヤマト運輸メール便の05年度取扱数は前年度比21.1%増の約17億冊。一方、郵政公社冊子小包は同50.5%増の約18億冊で競争が激化している。今後、郵政公社や佐川急便などが値下げに追随する可能性もある。【瀬尾忠義】
毎日新聞) - 5月23日11時26分更新


郵便と競争するなら、厚さ2cm規定を撤廃してくれ。